「ほんとやめっ……んんっ―…」
「後、ちょっと……」
ちょっとって何よ!ちょっとって!!
「んっ……皐……ダメだって…「な……」
……ん?
なんか今……
微かに聞こえた声に、チラッと視線を向けた。
「っ!!」
「何をしてるんだ!お前らは――っ!!」
凄い剣幕で立っていたのは……
「お父さん!!」
「は!?お父さん!?」
皐も今の状態に『ヤバい』と思ったのか、あたしから手を離した。
「っ!誰だお前は!!」
皐を押し退け、あたしの腕を掴んだお父さん。
皐もまさかの事態に、言葉を失っている。
「あ、あのね、お父さん……」
とにかくまずは皐のことを紹介しないと!!
「こんな場所で、破廉恥なことをしてっ!莉緒っ!帰るぞっ!!」
「えっ!?お父さん!?」
グイッと引かれた腕。
「ちょ、ちょっと待って下さい!!」
そう言って、お父さんの握っているあたしの逆の手を掴んだ皐。


