「っ、汐田っ!」
「……まだ何か」
ゆっくりと振り返った。
「授業には参加しろっ!」
…は?まだ言うか?
「お前が進級することは絶対意味があるっ!」
意味がある……?
「意味なんてないですよ。」
「汐田……」
わざとらしいくらいにニッコリ担当に笑いかけて、あたしは職員室を出た。
分かったようなこと言ってっ!
ニッコリ笑ったけど、内心はイライラしていた。
まるであたしのことを分かったようなそぶり。
何も分かってないくせに、分かったようなことを言わないでほしい。
早く帰ろ……
家にじゃないけど。
イライラを抑え、教室のカバンを取りに向かった。
――♪〜♪♪
ポケットの中に入っていた携帯が鳴り響いた。
誰よ……
「もしもし……」
『あっ!莉緒ちゃん!!』
「……誰?」
知らない男の声。


