「一目惚れって言ったの、間違いじゃねぇから」
「ふえっ!?」
考え事を当てられ、間抜けな声が出た。
な、何で分かったの!?
「お前、分かりやすくなったな―…。つ―か表情が出やすくなったんだな。」
「……え」
「きっと昨日のヤツのおかげなんだろうな……」
しみじみと言われ、それが皐だと察すると心が痛んだ……
「最初は俺が幸せにしてやってもいいって思ったんだぜ。でも皮肉にも、俺が惚れたのは誰かを一途に見つめるあの瞳だったから。」
「………」
「俺にはそんな瞳、向けてもらう資格もないって分かってたから……」
暗くなる夜道、夜空には星が何個か輝きだしていた。
「俺さ、彼女いるんだけど……」
「あっ、そうなんだ。」
なんかそんな気がしてた。
雰囲気というのか、何と言うのか……
「でもその彼女のこと、最初は身代わりにしてたんだ。お前の」
「えっ……?」
「なっ、最低だろ?」
ふっ、と自傷気味に笑う廉二。
「でも“最初は”でしょ?」
つまり、今は……


