「マジで兄貴と寄り戻してないんだよな……」
「だからそう言ってるでしょ!?」
武司さんは奥さんがいるんだし、あたしには皐しかいないのに。
「はぁ―…悪ぃ―。完全に兄貴に嵌められた……」
「嵌められたって?」
「さっき兄貴からメールがきて“やっぱり莉緒と寄り戻すから”って……」
「えっ!?」
武司さん!なんでそんなこと!?
「たぶん兄貴、気づいてたんだよ。」
気づいてた……?
「とにかく家まで送るから。」
「あっ、うん……」
“何に”と聞く前に、そう言われ、つい返事をしてしまった。
「俺さ、お前のこと中学の時から知ってたんだ。」
「え……?」


