ゆっくり武司さんの向かい側に座った。
「久しぶりだね……莉緒。」
「うん……」
昨日とは違う『莉緒』と呼び捨てで呼ばれる。
でもこれは2人の時だけ……
「莉緒……。連絡してくれて嬉しいよ」
『嬉しい』……?
あたしにとっては意外なセリフだった。
「あの時は本当にすまなかったと思っている。莉緒を傷つけた……」
「っ……そ、そう思うなら、なんでっ……」
なんであたしを捨てたのっ……
ギュッと強く、手を握りしめた。
「あの時の俺たちは、お互い弱かったんだ……」
そう、弱い2人だったんだんだよね……
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