2番目の恋人



「ふふっ」


「なんだよ……」


「何でもなぁ―い」



嬉しい♪



皐になんか勝ったみたいで♪


って、勝ち負けじゃないか。



「つ―か何を買いに来たわけ?」


「あっ、ベーキングパウダーとかお菓子の材料を……」


「は?菓子?」



デパートの三階にある、食品エリアのエレベーターに向かいながらの会話。



「皐のご両親が前に甘いもの好きだって言ってたから。」


「もしかして、作ってくれるのか?」


「う、うん……」


「じゃあ、明日も来れるんだな?」



「うん。皐のご両親と話すの、凄く楽しいし♪」



皐のご両親と初めて会った日から、毎週のように休みの日はお家にお邪魔させてもらっている。