「ん…うんっ……」
「ふっ、珍しく素直じゃん。」
優しく笑いかけ、キスが降ってきた。
啄むような優しいキスから、何度も角度を返る深い甘いキス。
「ありがとな。莉緒……」
「……え」
見上げた皐の顔は、優しく微笑んでいた。
「父さんも母さんも、きっと俺が本音を言うのを待ってたんだよな……。いつか俺が耐えきれなくなって爆発するのをさ……」
“考えがバカすぎるんだよな。2人とも”
そう憎たらしく言った皐。
でも、顔、嬉しそうだよ?
「んっ……あっ……」
ゆっくり胸に伸びてくる手。
「んっ……」
幸せだ……
あたし、本当に皐の1番になれたんだ……
2番目じゃなくて、1番目に……
……ん?
でも、ちょっと待てよ……?
――ドンッ
「うわっ!」
おもいっきり皐の胸を押した。
「なんだよ。」
「愛華さんっ!!」
「は?」
「だから、愛華さんとの婚約はどうなったの!?今日、正式に婚約する予定だったんでしょ!?」


