「あ、あの……」
「へぇ―…可愛いな。」
「ふえっ!?」
さっきまでソファーに座っていた皐のお父さんが、あたしに近づいてきて、そう言った。
うわっ、大人版の皐だ……
カッコいい―…
大人の色気だ……
――グイッ
「ちょっ、父さん!莉緒にそんな近づかないで下さいっ!!」
後ろにおもいっきり引き寄せられた。
「皐も大人げないな―…」
「っ!!莉緒っ!行くぞっ!!」
「はっ!?えっ!?」
クスクス笑っているご両親を背に、皐にまた引っ張られる。
なんかイメージと違った……
皐の話からして、もっと厳しい人たちなのかと……
――バンッ
押し込まれた、シンプルな広い部屋。
本棚には英語の本やら何やら、あたしにはさっぱりわからない本が並んでいる。


