『莉緒……?』
「……き」
『え?』
「好き、皐が好きなのっ!!」
街の真ん中でそんなこと叫んで、周りからは好奇の目で見られる。
でも今は、そんなこと考えていられなかった。
「ごめんなさい。好きなんて言っちゃ、ダメなのに……。」
『莉緒……』
「好きで、好きで、仕方ないのっ……」
『っ!今どこっ!?』
「さつ…き……好き」
『莉緒っ!!どこに居るんだよ!?』
必死な声が携帯から聴こえてくる。
「駅……前……」
『わかった!そこにいろっ!!』
プツンと切られた携帯。
まるであたしたちの繋がりが、切れたように感じてしまった。


