「もうすぐで上がるんだけど……もしよかったら……」
優しい笑顔が第一印象だった。
「いいじゃん!莉緒っ!一緒に帰りなよっ!!」
「えっ……でも……」
「あたしは帰るからさ♪」
そう言ってバッグを持ち、立ち上がった詩織。
「ちょっと!詩織っ!!」
あたしが立ち上がる前に詩織はさっさといなくなってしまった。
お、置いていかれた……
「じゃあ、今着替えてくるから、待っててくれるかな?」
「は、はいっ……」
ナンパなんて初めてじゃないけど……
皐とのことがあってから、ナンパされてもついていったことはなかった。
「お待たせ。行こっか」
何分後かに、私服に着替えて迎えに来てくれた洋介さん。
私服姿はさらにカッコよくて、周りのお客さんからの注目が凄い。
きっとこのカフェでも人気なんだろう……
何人かの女の人から、睨まれてる……


