「いくら自分の事でいっぱいだったからって、娘の誕生日を忘れるなんて……本当に最低な父親だよな……」
「お父さん……」
あのお父さんが、まさか謝るなんて……
「いくら謝っても許されることじゃないけど……。莉緒の誕生日を…「ははっ」
「……え?莉緒?」
笑ってしまったあたしに、お父さんが頭を上げた。
「だってお父さんとテディベアなんて。」
「あっ、これは誕生日プレゼントに……」
だからって、高校生の娘にテディベアなんて普通買ってくる?
「ははっ。お父さんとテディベアなんて似合わない。」
「わ、悪かったな。」
「だって―…テディベアって―、ははっ……ははっ」
「莉、緒……お前」
嬉しいのに、涙が出る。


