「誕生日を祝ってくれるのかと思って行ったレストランにさ、再婚相手が居たんだ……」
「………」
「つまり、今日はあたしの誕生日のために仕事を休んでくれたんじゃなくて、再婚相手に合わせるために仕事を休んだんだよ……」
「莉緒……」
「変な話しだよね。普段は全く休まないのに、再婚相手に合わせるためにだったら、休みをとるんだもん。」
「莉緒。」
「ははっ。呆れて笑っちゃ…「莉緒っ!」
グイッと引き寄せられ、そのまま抱きしめられた。
「さつ…「笑うなよ……」
「……え」
「ツラいのに、笑うなバカ。」
ツラい……?
「皐?あたしツラくなんかないよ?どっちかというともう呆れちゃって…「嘘つくな。」
「なっ!嘘なんてっ…「じゃあ何で泣いてんだよっ!!」
「っ……」
言葉とは裏腹に、涙はコントロールが出来なかった。
「そんなことがあって、ツラくない奴なんていないんだよ。」
「……さつ…き」
「ツラい時は俺に頼れ。俺はずっと莉緒のそばに居るから……」
嘘でもよかった。
ずっとなんて言葉が存在しないことくらい、分かってた……
でも、信じてみたくなったんだ……
“ずっと”を“永遠”を……


