真っ黒な髪に、綺麗なクリクリとした瞳。
「あの、本当にごめんなさい。あたしがよそ見してたから……」
肩を抱き、その子が立ち上がるのを支えた。
「大丈夫ですよ。あたしの不注意でもありますから」
っ!可愛いうえに優しいっ!!
軽く頭を下げ、そのコは歩き出した。
「痛っ……」
微かに聞こえたそのコの声。
「あのっ!」
もう一度その子の元へ駆け寄った。
「やっぱりさっきケガしましたか!?だったら保健室に……」
「あっ、違うんです。これは昔にケガしちゃって……。ちょっとだけ古傷が痛んだだけなんで。」
あっ、そうなんだ……
「だから大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます」
それだけ言って女の子は帰っていった。


