「莉緒、何かあったらあたしに相談しなよ?」
「う、うん……」
『相談』なんて出来ない……
詩織を信じてないわけじゃない。
ただ、皐との関係が壊れるのだけはイヤだから、何も、誰にも話せない……
この恋を守るために……
「あっ、それでさ!莉緒は今年の誕生日どうするの?予定ないならパーティーでもしよっか!」
詩織はあたしの家庭の事情を知っている。
でも、父親があたしを嫌いだってことは知らない。
『ただ片親の父親が忙しくて、なかなか会う時間がない。』と思っている。
「ごめんね。なんか今年はお父さんがその日空けとけって」
昨日家に帰ったら置いてあった置き手紙。
お金と一緒にあったのは『明日はあけておきなさい』との文字。
「えっ!じゃあお父さん、莉緒のために誕生日祝ってくれるんじゃない!?」
「ど、どうかな……?」
なんて言いながら、期待してしまっている自分がいる。


