「ん……」
あっ、起きたか……?
「ん―…皐?」
「ん。」
頷いて、頭を撫でる。
「ふふっ……」
「な、なんだよ……」
「ん―…。なんか幸せだな―って」
――ドクン
嬉しそうに笑う莉緒に、胸が高鳴った。
「あっ、そういえば今何時なの?」
シーツを身につけたまま、起き上がりそう言った。
「あぁ、まだ夕方だから大丈夫だ。」
「大丈夫って何が……?」
あっ、ヤバっ……
実は今日はこの後、愛華に会う予定だった。
会うのは7時。
今は5時前。
「そっか、じゃあそろそろ出よ?」
「……え?」
なんて誤魔化そうかと思っていたら、まさかの莉緒からの発言。
莉緒はベッドの端に落ちている服を集め、身に付け始めた。


