「いいの……?」
「……え」
抱きしめられながら、耳元で囁かれる言葉。
「今ここでキス以上のことしちゃったら、莉緒は本当に戻れないよ。」
きっと皐はあたしに気を使ってるんだ……
あたしの覚悟を聞いてるんだ……
でもね、あたし……
「そんなの、皐に恋をした時点で覚悟してたよ……」
「っ……」
皐の頬にそっと手を伸ばし、自分から唇を重ねた。
後悔はない……
虚しさはない……
ただ、あたしたちの未来も……見えない。
「ふっ……んっ……」
何度も繰り返される甘く、深いキス。
いつもより乱暴なキスは、皐があたしを求めてくれてるようで嬉しかった。
――ギシッ
ゆっくりベッドに押し倒された。
「……本当にいいんだな?」
皐の方が不安そうな瞳をしている。
そんな皐に、あたしはただ頷いた……


