それに伴ってあたしも座ったまま後退りをする。
だけど、そろそろ行き場が……
「何でって決まってるじゃん。そこに莉緒が居るから、近づくんだよ。」
『だよ』なんて可愛く言っても、あたしには今全然皐が可愛く見えない!
「なぁ―…莉緒」
っ……
もうベッドの端に来てしまい、行き場を失う。
頬に添えられた手が、あたしの呼吸を乱す。
「な、何……?」
この雰囲気は!!
この雰囲気はどう考えても“あれ”だよね!?
いくら2番目だからって、彼女は彼女なんだし……
ついでにここはラブホなんだし……
意を決して、目を閉じた。
頬に置いてある手の体温に、胸のドキドキが早くなる。
あたし……このまま………
このまま皐と……
――ムギュ
……へ?
――ムギュムギュ
「なっ!ひょっと、なゃにしゅるのよっ(ちょっと何するのよっ)」
あたしの頬を摘む皐。


