それから10分もしないうちに、皐はバスルームから出てきた。
――ドキッ
水も滴るいい男というのは、こういう人を言うんじゃないかと思ってしまうくらいのカッコヨさ。
濡れている髪から雫が垂れ、バスローブに流れ落ちる。
「まだ昼過ぎだな―…」
そう言いながらあたしの座っていたベッドの隣に座った皐。
と、隣って!!
咄嗟に距離をおいた。
「なんでそんなに離れるわけ?」
「へっ!?」
つい裏返った声。
「ふっ……」
鼻で笑う声が聞こえて、パッと隣を見る。
するとニヤリと笑いながら、あたし見ている。
こ、この笑顔は……
い、嫌な予感が……
「莉緒?」
「な、何か……?」
「ふっ、何で敬語?」
「な、何故なんでしょう……?って、てか、なんで近づいてくるんですか……?」
「ん?」
ジリジリ、ジリジリあたしに積めよってくる皐。


