……にしても、い、痛い。
ギュウギュウ人が押し寄せてくるせいで、ドア側に立っていたあたしは、背中が痛くてたまらない。
うぅ〜〜人酔いしそ―…
――ギュッ
……え。
急に痛みがなくなり、温かい体温に包まれた。
「さ、皐……?」
あたしを庇うように、抱きしめる皐を見上げた。
「ドア、痛いだろ?まだこうしてたら楽だろうから。もうちょい我慢して」
「でも、それじゃ皐がツラいんじゃ…「男が守るのは当たり前だろ?」
「っ……」
なんでそう一々カッコいいかな―…
あたしは大人しく皐の服を掴み、電車に揺られた。
温かい体温に包まれながら……


