「今週の食費とお小遣いだ。」
そんなお金をジッと見つめ、受け取った。
「お金、足りてるか?」
「……うん」
「……そっか」
これが親子の会話だろうか……?
ってか何ヵ月も顔を合わさない親子が、親子って言えるのかな……?
気まずいっていう空気が、お父さんから伝わってくる。
分かりやすい人……
「あ、あのさ……莉緒」
『莉緒』
久しぶりに父親から出たあたしの名前。
一応覚えてはいたんだ……
なんて皮肉な言葉しか、頭に浮かんでこない。
「なに……?」
「あ、あのさ、今度会って欲しい人がいるんだ……」
「……は?」
会って欲しい人?
そんなの……
「お父さん、再婚するの?」
「っ……まぁ、莉緒が良ければだけど。」
何が良ければよ。
会わせる時点で、結婚を考えているようなものじゃない。


