「偉そう……」
「で?どうだったんだ?」
このニヤリ顔。
きっと分かってて、言わせる気なんだよね……
「……全部80点以上だった。」
それどころか、平均点が87点という奇跡。
「まぁ、俺が教えたから当たり前だな」
付き合い始めてから、また前の皐に戻った。
俺様の悪魔に……
「でもよく頑張ったな」
――ポンポン
頭を撫でられる。
こうやって優しくされるから、あたしはさらにハマってしまう。
俺様だけど、優しい一面もあるから……
「今度の順位は見ものだな。五十番内には入れるんじゃねぇ?」
うちの学校は上位五十番は、掲示板に貼り出される。
「皐は大丈夫だったの?テスト……」
正直不安だった。
あたしに構いっきりだったから、何か支障があったんじゃないかって……
いくら自信があるからって、いつもトップの皐が順位落とすというのは、想像出来なかったから……
「俺?余裕余裕。心配なら掲示板見ろよ。一番のところに名前があるから見つけやすいぞ」
まだ発表されてないのに、この自信……
皐、様々だ。