〜*皐Side*〜


『あたしを2番目の彼女にして』



……え。



一瞬、聞き間違えかと思った。


正直、莉緒に限って……と思った。



「好きなのっ……」


「………え」



ギュッと握られるシャツ。



「皐のこと、好きなのっ……」



ポロポロ瞳から涙を流す莉緒は……綺麗だと思った。



まるであの海の時みたいに―……



「でも俺…「分かってる。大事な人が居るのは……」



莉緒……


「それでも好きなの……」



そう言った莉緒の瞳に、胸がドキッとはっきり高鳴った。