あ~だり。

そんなことを思いながら、机の上に突っ伏せる。

「志水さん」「へーい」 「七生さん」「うへぇ~」 
「古林さん」「…」「休み?」「いるっつーの」

なんか出席とっちゃってるし。あ~めんどー。

女子校ってのもめんどー。
つーか小学校と中学校が合体した女子校なんてあんのかよ。まあ通ってるけどさ。
つーか私、小6ですよ~ ははは。

私の名前は御手洗こなた。 あ、苗字は「みたらい」って読むから。
ポニーテールでちょっと茶髪な小6。

あと、なにもかもめんどくさい。とくに月曜日とか死ねる。
今 月曜だけども。

とか思ってる間に私のところまで出席が。

「御手洗さん」「へいへい」

「森野さん」「…」

しーん。そーいや、まだ来てない。
あ、私の隣じゃん。 そーじゃんそーじゃん。

「森野さん、休み?」
「わかりませーん 連絡帳はないけど」
てきとーに返事を返す。 森野さん、どーしたのかな…

        スッパアアン!!

ビクッ! 皆ふりーず。

「…森野カナモ、出席」

出席とってる人がビックリして、
「は、はい…」

敬語かよ。

あれ、森野さん、髪形変わってる…?

前までは金髪おさげだったけど、
今日はばっさり切ったっぽくて、首のところぐらいまでだ。
ま~いいけど…

そのまま森野さんはストンと私の隣に座る。
「…おはよう」

あ、挨拶してくれた。なんかビックリ。

「ぁ、うん、おはよう。」
「おそい!」

なぬぅ?!森野さんが叫ぶ。

「挨拶はふつう0.01秒以内にするべき。
 なのに貴方は2秒も遅かった」

「は、はあ…」

わけわかんない… どしたんだろう、森野さん。

いつもは無口なのに。

…この時私はわかってなかった。

森野さんがなぜ変わったのかを。
あと、知りたくもなかったし。

なんかかっこよくなっちゃったよ…(笑)