「ヤバい遅刻しちゃう!走らなきゃ」


今日から高校生活の始まり。

私、後藤瑞希はこれからの生活をエンジョイするつもりだったけど…初っぱなから遅刻ギリギリ。

家から近い学校を選んだのはいいけどのんびりしすぎてこのざまなのです。



「はぁ…着いたぁ。疲れた…」


なんとか10分前に学校に着いた。
自分のクラスを確認して校舎に入ろうとした。


「綺麗…」


私はポツリそう呟いた。
目の前に綺麗な桜の花が満開に咲いている。
こんな桜を見たのは初めてだった。