どれぐらいで病院に着いたのかはわからない。 そもそも自分が何処に居て、何処から車を飛ばして来たのかもわからない。 まともに交通ルールを守ったかもわからない、そんな中で事故に遭わなかったのは 不幸中の幸いとでもいうのだろうか。 受付の前でウロウロしていた亮介に駆け寄る俺にアイツは非情な真実を告げる。