もう夜も遅い… 仕事が終わって随分経つ。 車を走らせながらも、意識は携帯に向いてる。 だけどいつまで待てど携帯は鳴らない。 「アイツまだ怒ってんのかよ…」 その時、流行りの歌が携帯から流れて少し肩が揺れた。 すぐに車を脇に停め、携帯を開くと見慣れた君の名前と君の番号が表示されていた。 「やっとかよ」 独り言でも強がる俺の内心は、これでもかって程安堵していた。