お金だったらどうしよう。
借金?借金するの高校生にして…!?
そう考えるといろいろパニックになって、
さっきのは不可抗力なのにと言い訳したくなる。
だけどそんな言い訳通用するわけもなくあわあわとしていると。
「…っまさか」
はっと波岡くんは笑った。
え。違う?
「松岡焦りすぎ。そんな金に困ってねぇよ」
馬鹿にしたような笑顔。
じゃあこの人は何が目的なんだろう。何を脅すんだろう。
この教室にはなんとも似つかない三人が、いた。
「金じゃないなら、何だよ」
歩くんが言う。
何だろう。お金じゃないのなら…
「松岡」
波岡くんは私を呼んだ。
「え?」
「俺と付き合ってよ」
そして摩訶不思議な発言をしました。


