「初心、元気なくない?」


「思ったー、どうしたのどうしたの?」



次の日。

失恋しようが脅されようが普通に次の日はやってきた。



でももちろん体調は良くない。いや体は元気なんだけど心のほうがヤラレテイル。

高校でできた友達。元気いっぱいの比奈とちょっぴりヤンキーな亜美ちゃんが心配しているほど。



結構派手な二人といつも一緒にいる私は若干浮いてるなと思っていたけれども、

生気をなくしている今日の私はいつにも増して浮いている。



「んと…、きょう2日目で…」


「あーなんかあんた酷そうだったよね、先月も」


亜美ちゃんが心配そうに笑う。



私と亜美ちゃんが仲良くなった理由も生理痛だったりするのだ。




ちょうど先月の今日は身体測定で、

基本薬がないと1~3日めはだめなのにたまたま薬を忘れてしまい体操服に着替えるときピークを迎えて蹲っていると。




「あんた大丈夫…!?」


金に近い茶髪のドストレートのおねえさんが私に駆け寄ってきてくれたのだ。それが亜美ちゃんで見た目によらず超絶優しくしてくれて。

亜美ちゃんと友達だったらしい比奈と一緒に介抱してくれたのだ。



それがきっかけでよく一緒にいるようになって…。

そして1ヵ月たった今日。



もちろんきっちり始まった女の子の日はちょうどきのうグタグタ帰り着いたときに始まり…。



昨日も今日も本当に最悪なのだ。