温かい風が窓から入ってくる。 波岡くんの髪を揺らした。 「ばれたくなかったら、な」 「………う、ん」 私これからどうなるんだろう。 きゅっとスカートを握り締め俯く。震えた返事はやけに教室に響いた。 「じゃあ、俺。用事あるから」 そしていつものように波岡くんは消えていった。 今日一日で私の平凡な人生が終わったような気がした。 言うこと聞くしか、ない。 乾いた涙が少しだけ痛かった。おかしいけど涙が出なくて。 完全なる失恋をした後に私は学校の王子様の奴隷になることになったのです。