野球部と吹奏楽部―夏の日の思い出―



勇樹くんは自転車をぶっ飛ばして、みなちゃんとギャーギャー前の方で騒いでいる

たんぼに挟まれた緩い下り坂には蛍光灯が15mおきずつくらいにたっている


その光に二人の影が写るたび顔が緩んでいた


「ねぇねぇ」



「ん?」