この掛け声から3時間。 田浜達の吹部の音楽が流れる中 試合が終わった。 「お疲れ、たけ」 目元を真っ赤にした勇樹が鼻を擦りながら近づいてきた。 回りの先輩も男泣きで顔がぐちゃぐちゃになっている。 「おう。お疲れ」 俺もなんだかんだ目元は真っ赤だろう。