深海のサンドリヨン




私が王子様を連れ出す?
この足で?

我ながら馬鹿なことを言ったものだと、レフィ-は自嘲気味に苦笑します

レフィ-は人魚


地上を見ることを許されても、地上にあがることはできません

諦め、ため息を一つついたところで思い出します

『あ…、そういえば私たちが暮らしている宮殿の奥に魔女が暮らしてるって…。』

(たしかその魔女は不思議な力をもち、魔術に長けているという噂を聞いたような…)

レフィ-は海に潜り、帰路につきながら考えます

お父様やお母様には近づかないように言われているレフィ-ですが、王子様を助けたいという思いが胸いっぱいに広がって視線の先の暗い、暗い海の底に向けます


『いかなくちゃ。』


そう呟いたときには、底に向かって泳いでいました