こんな時、ボクは堪らなく思う。 ボクの言葉がキミに通じたらいいのにっ、て――…。 大好きなキミの部屋に一つだけ。 ボクが嫌いなモノがある。 それは全身を映す大きな鏡。 鏡に映るキミは「唯」で「人間」で。 ボクは「リョウ」で「犬」、だから……。 ボクの声がキミに届けばいいのに。 ボクにキミを守れる力があればいいのに。 神様、どうか。 ボクに好きな人を包み込む長い手足を下さい。 ボクに好きな人へと届く声を下さい。 伝えたい言葉があるんです。 どうか、どうか――‥。