「まず、今日遅れたのは 本当にごめんね」 声が出そうで出なくて あたしは静かに首を横に振る。 「…昨日、電話がきたんだ。」 そこから蒼山さんは ゆっくり話し出した。 あたしの手を握りながら。 「電話の相手は 去年急にいなくなった元カノ」