走っていると公園に着いた。 「どこ…?」 走るのに夢中で私は今、どこにいるのか分からなくなっていた。 鏡を見なくても分かる。 自分の顔が蒼ざめていってるのが… 「ど…どうしよう…!!」 昔、よく十雅に言われてた。 「方向音痴」と。 私はその時強がって 「そんなんじゃないもんッ!!」 と、言っては結局道に迷っていた。 道に迷う度に十雅が私を見つけてくれた。 でも…今はそうじゃない