○○が○○い人【キセコン】

「ヨッシー、私あのバック欲しいんだけど…。」

新山は、手を伸ばしても取れないバックを指差した。

「任せろ。」

吉岡は、手を伸ばす。
だが、新山の顎の下くらいの身長しかない吉岡には、当然届かない。

「それなら…。」

その場で屈んで、思い切りジャンプをする。
しかし、全く届く気配はない。

「う〜ん…。」

悩み抜いた吉岡は、少し後ろに下がって、タイミングをとりはじめた。

『まさか…。』

新山は、

「ヨッシー、待ったぁ!」

棚に向かって、助走を付けてジャンプしようとする吉岡を慌てて制した。

その時だった。

「どうぞ、お使い下さい。」

店員が踏み台を持ってきたのは…。