ROSE~AI (ノンフィクション

沈黙をやぶったのは、由美の方だった。



「マイペースで無神経でガキだよね。愛美ってさ。」


「・・・・・」


何が言いたいんだろう。


「全然人の事に関心ないくせに、アンタ友達多いよね?」


「何が言いたいの?」


フッと笑って由美はアタシの頬を叩いた。


パチンッ


「むかつくんだよ。」


睨みつける目。

こんな目初めて見た。


「・・・・・。」

片手で頬をおさえながら、目を細める。

何が何だかサッパリわかんない。




「最初はさ、引き立て役にするつもりだった。授業もろくに出ないし、バカだし、付き合い悪いし。それに比べてさ?私凄い努力してんだよ?知ってる?」



「そんなん知らない。」


わかるわけない。


「だよね?私ずっと我慢して生きてきたんだもん。愛美と違って。」


「・・・・・。」


何なの?

何が言いたいの?


アタシはない頭を捻っても、さっぱり答えなど見つけられない。