ROSE~AI (ノンフィクション

19時


梅林。



約束通りアタシと那智は梅林中の門をくぐった。



目の前。

朝礼台のところに、黒い塊が見えてくる。



「すげぇな・・」

那智がそう洩らした。


「うん。」


多分、30人近くは居る。


段々近づいて行くと、それも明白になってくる。


何台かのアメリカンが囲う様に停車されていて、アタシ達の姿を見つけると、一人の男がこちらを振り返った。




「アハハッ!!マジで来たー」


そっとその男に歩み寄ると、思ってたよりもデカイ。
高貴や那智と同じくらいか。


きっとコイツが{白井}。



「由美ぃー来たよぉ」


ふと視線を向けると、そのずっと後ろから、由美が足を進めアタシを見て笑った。



「来ないかと思った。」


そう言いながら。