ROSE~AI (ノンフィクション

「アンタ単位ヤバイんだってぇ!!!」


「・・・嫌だ」


「嫌じゃないっ!!」


コツン!!


教室に戻ってそうそう、思いきり頭を小突かれる。



眩しさに耐えかねて、戻って来たのが間違いだった。




「由美ひどい・・・」


そう呟いたアタシを無視して


廊下を引きずる様にされながら歩いた。



由美に連れて来られたのは美術室。



絵の具と微かな油のニオイがして、
軽く吐き気をもよおしそうになる。



最悪な記憶。
それを思い出さぬ様、ひたすら息を止めた。