「・・・・・・」

「・・・・・・」


狭いベットの中
横たわったまま那智に抱きしめられて


ドキドキするより温かく

緊張するより穏やかで



ふと那智を見上げると、優しい顔してアタシの髪を撫でた。


「おやすみ・・・」

「・・・・・・」


早朝。


来て早々に

人のベットに潜り込んで、持ち主のアタシまでもまるで私有物みたく扱う


マイペースで二重人格な蠍座のAB型男


那智。


まだ7時半過ぎだし

ここはアタシのベットだし

起きたばっかだし


言いたい事は沢山あるのに、それでもアタシは逆らえない。


甘い声でそう言われたら、すんなりと子犬みたく従ってしまう。