ROSE~AI (ノンフィクション


「・・・・・」

「・・・・・」


短い沈黙の後、那智が溜息まじりに言った。


「まぁ・・・いいやっ、とりあえず。当日迎えに行くよ。もう仕事休みでしょ?」

「うん・・・」


「じゃあ、また・・・」


「うん・・・・」


アタシは相槌をうつだけ


結局まともに話せないまま、電話を切った。



もうすぐ年が明ける。


携帯を耳元から下ろして、窓の外を眺めた。



もしもその日


空が泣いたら・・・



素直になろうと心に決めてた。



でも・・・・・


そんな想いは無意味だったね。