「で、愛美は?」


ぼーっとしているアタシの額にデコピンをくらわす。


「痛い・・・」


横目で竜を睨みつけると、思いがけず真面目な顔して呟いた。


「那智チャン最近来ませんねぇ~・・・」

「・・・・・」

「何かあったのかねぇ」

「・・・・・」

美咲までもがアタシを見て目を細めた。


二人の疑う様な視線が突き刺さる。


「・・・・・・」

でも何も答えようがない




「あぁ~っっ!見てて苛つくなぁ~っ!!」

黙り込んだアタシを見て 竜がピンでとめた前髪をグシャクシャと掻き上げた。


「・・・・・」

「よしっ!俺に任せとけっっ!一肌脱いでやる」



自信満々に胸を叩いた竜を眺めて・・・


「・・・・・」

一肌も二肌も、むしろ脱がないで欲しい・・・


「よしっ!じゃー美咲もお手伝いするぞっ♪」


「・・・・・」


アタシは凄く・・・


すっごく嫌な予感がした