雅が仕事を探して来た事よりも 高貴の留学はショッキングだった・・・・ ニューヨーク。 いつかジュリアード何とかつー音楽院に入学するのが目標なんだそうだ。 帰り道、美咲と二人肩を並べて駅へと向かう。 「ニューヨークって外国じゃん・・・・」 ボソッと呟いたアタシに 「どうしよう・・・」 美咲が泣きそうな顔で俯いた。 「・・・・・・」 え・・・・? 思わず駅の手前で立ち止まる。 「・・・・・」 振り返った美咲が半泣きで笑った。 「ちょっと話してけるかな?」