首を傾げてから、恐る恐る携帯を耳元に運んだ。
「・・・はい」
「あ？おめー出んの遅せーよ！」
「・・・・・・」
こんな口のききかたすんのは一人しか居ない。
「山崎か？」
「ああ、祐樹に番号聞いた。」
「・・・・・」
「・・・・・」
何だかあれ以来で、うまく話せない。
「明日、お前喪服ねぇだろ？仕方ないから制服来て来いよ。通ってるかどうかなんてバレやしねぇから。」
そう切り出した山崎に、思わず俯く。
「ああ、わかった。」
明日、
白井の葬儀が行われる。
「朝駅まで迎えに行くから。遅れるなよ」
「あぁ・・・」
上の空で返事を返した。
ついに、逝っちゃうんだね。
足止めしないで、ちゃんと送り出してやんよ・・・・・
真っ直ぐそこまで辿り着ける様に・・・・
