「お疲れ様でした!」
店の入口で頭を下げたアタシに、マスターが声をかける。
「あ、愛ちゃん明日休みだよね?」
「はい。すいません」
申し訳なく頭を下げたアタシに、マスターは優しく微笑んだ。
「いやいや、その分竜ちゃんに働いてもらうから大丈夫だよ!」
「えぇ~!?」
しかめっ面をした竜に、アタシは苦笑いして片手を上げる。
「竜!宜しくっ」
「・・・・・・」
店を出てからすぐ
「はぁ・・・」
小さく溜息をつく。
まだまだまだ。
本調子とは行かないか・・・・・
~♪~~♪
ふいに携帯が鳴った。
ポケットから取り出して歩きながら画面を確認する。
{着信中 090xxxxxxx}
「・・・・・?」


