喫茶店。
今日は普段よりもお店は忙しく、時間があっとゆう間に感じる。
待ち合わせをする恋人達や、学生。
子供の手をひきケーキを買いに来る若いお母さん。
忙しさの中、思わず微笑ましくなる。
昔ならばきっと、こんな風に誰かを見て微笑みを浮かべる事などなかっただろう。
18時になると、
大分人は減ったものの、
これじゃ抜けれても一人だな。
「竜?先上がって。」
「え?ダメダメ!」
アタシの言葉に、慌ただしくグラスを洗いながら竜が答えた。
「大丈夫。もう人ひいて来たし。」
「嫌だよっ。一緒に行くよっ」
竜は頬を膨らませてアタシを見上げる。
パコンッ
持ってたオボンで頭を殴ると、アタシは溜息をつき笑った。
「竜が居なきゃ皆集まれないでしょ?竜ん家でやるんだから。」
「・・・・」
「後から行くから。」
「・・・・・はぁい」
まだ、納得しない様子の竜に苦笑いを向けて、また慌ただしくフロアを歩き回った。
実は少しだけ楽しみにしてたりする。
用意したプレゼントを早く渡したくて・・・


