ガチャッ ノックもせずにドアが開かれた。 「・・・・・」 顔を出したのは那智だった。 「はぁー・・・」 溜息をつき、アタシを見てから白井に視線をうつす。 「一部の梅林がアンタを潰しにかかってる。」 「そーみたいだねぇ」 白井はくわえ煙草をしながら、那智に真っ直ぐ視線を向ける。 「愛美を連れて帰る。それからアンタが今後一切藤本のやる事に口出ししないと約束するなら、引き下がるそうだ。」 「約束ねー・・・NOと言ったらー?」 白井は一度視線を落とし、見上げる様に鋭い視線を向けた。