バタンッ!
「白井っ!」
慌ててドアを開き叫ぶ。
白井はベットから上半身をのっそりと起こしてアタシを見た。
「あー?」
「あのシャブ中が乗り込んで来たぞ。」
「・・・あーそう?どーりで下が騒がしー。」
平然と答えた白井に、思わず怒鳴りつける
「お前ヤラレルぞ!武器持った奴らがゴロゴロ居るんだ!」
白井はニヤッと笑って、アタシを見上げる。
「武器ー?いらねぇーなー武器なんてよー」
「・・・・・」
何で平然としていられるんだ・・・
一人慌ててるアタシが馬鹿みたいに思えてくる。
「いーんだよ。どーせ予想はしてたしねー」
「・・・・・」
そう言って立ち上がると、煙草を拾い上げ、火をつけた。
トン トン トン トン
階段を誰かがあがってくる音。
アタシは部屋の入口を振り返った。
那智か?
藤本か?
敵か?
味方か?
待って・・・
じゃあアタシは?
敵なのか?
味方なのか?


