藤本とリアを中心に
右手には山崎と梅沢と5~6人の梅林が。
そして左手には・・・
暴れる時を待ち侘びているかの様に、数十人の梅林がスタンバイしていた
玄関の外にまで溢れている連中は、それぞれに武器を手にしていた。
こいつら・・・仲間同士なのに・・・・
丸腰の仲間を、はなからぶっ潰すつもりだ。
「何が目的だよ?」
山崎が藤本を睨みつける
「白井の首。」
ガッ!
そう言って藤本はリアを山崎に向けて突き飛ばした。
「リア!」
アタシはリアに駆け寄ると、しゃがみ込み背中を摩った。
「白井君に・・・」
「・・・・・」
そう呟きアタシを見上げるリア。
そうだ。
白井を呼びに・・・・
そう思い立ち上がった時
「藤本、話し合いが先だろ?」
「・・・・・!?」
溢れる梅林の連中を掻き分けて、顔を出した人物。
アタシは・・・・
その姿に
目を奪われた。


