「・・・・は?」


「俺が心配なの?倉木が心配なの?」


表情もなく、ただ真っ直ぐにアタシを見上げる目


「当たり前でしょ?そんなの・・・・」


ガッ!

答える前に白井がアタシの手を強く引く。


「・・・・・っ」

油断した。


ベットの上、白井に下敷きにされて、身動きが取れない。


ゆっくりと白井の両手がアタシの首にかかる。


ギュッ・・



「くっ・・・・」


徐々に力をこめて、アタシの首を締め上げて行く

笑ってると思った白井は、全く表情を変えぬままアタシを見下ろして言う



「死にたい?」

「・・・・・っ」

苦しい。


「一緒に死ぬ?」


フッと細く笑った。



苦しくて、
目が涙目になる。


それでも白井を睨みつけた。


殺したらいい。

それでアンタが地獄に堕ちるなら、もうそれでもいい。


「い・・いよ。」


「・・・・・」


パッ!


白井はアタシの言葉を聞くなり、すんなりとその手を離した。


「ごほっ・・ごほっ」

首元を摩りながら咳こむアタシを見下ろして、

少し


ほんの少しだけ・・・


寂しそうに笑った気がする。



「残念。俺はまだその時期じゃないんだ。」


そう呟いて。